10年以上前に来た「山王草堂」は、「カタルパの小径」など程よく整備されて、心地好い公園になっていた。徳富蘇峰は勝海舟の教えを受けた! 徳富蘆花は弟だ! と知る。
カタルパは同志社の創立者新島襄から贈られたアメリカ産の落葉樹。珍しい木で、6月ごろ香りのよい白いベル状の花を付け、秋にサヤエンドウのような実を付けるのだそうだ。その頃また見に来たいものだ。
28年10月29日(土)午前10時=約6㌔=
天祖神社(集合)→大森駅中央改札前(受付)→文士たちのレリーフ→馬込文士村資料展示室(山王会館)→龍子記念館→馬込桜並木通り→熊谷恒子記念館→大田区立郷土博物館(休憩)→萬福寺→馬込自然林区民緑地→蘇峰公園→山王草堂記念館→尾崎士郎記念館→ジャーマン通り→大森駅(解散)
大森天祖神社に午前10時、集合したのは44人。急階段を上った会員は約半数。それもほとんどは手すりにすがっている。上から眺めていると時代を感じる。打合せの後、大森駅で受付を済ませ、池上通りを歩く。交通量の多い通りの途中、朱色と桃色の可憐な花=写真=に出会う。帰宅後、パソコンで調べてみると「ペンタス」という花らしい。
馬込文士村資料展示室に入る。写真と原稿用紙。各作家の筆跡を眺めていると、何となく同じような感じ。万年筆で太字。推敲の跡があり、苦労がよくわかる。今はほとんどワープロで書くため、推敲の跡など辿れない気がする。
龍子記念館、馬込桜並木通り、熊谷恒子記念館、と巡り、大田区立郷土博物館で休憩。その後、萬福寺、馬込自然林区民緑地と歩き、蘇峰公園で一息つく。ここは徳富蘇峰の住居跡で、入り口には2本の大きな銀杏の木がそびえ、園内には松、クヌギ、梅、カタルパ、紫陽花などが植栽されているが、今の季節、華々しくなくひっそりとしていた。
山王草堂記念館、尾崎士郎記念館、ジャーマン通り歩き、スタートの大森駅で解散。お昼に向かった。