2003年11月22日

黄金と深紅の競合い

◎第295回【光が丘公園から石神井公園】
 11月22日(土)午前10時、光が丘公園けやき広場に集合したのは42人。駅からここまでのイチョウ並木、樹齢が100年を超えるといわれるが、実は丸の内にあった都庁前の街路樹とのこと。道理で貫禄があり、黄金色に染まった景観は、天気晴朗の日差しに冴えて思わず歓声を上げてしまった。

 打合せと体操の後、家族連れで賑う光が丘公園を4分の1周、笹目通を歩道橋で横断。土支田八幡までの道程、瀟洒な住宅とキャベツ畑が混在する道が続く。古びて静かな土支田八幡様をちょっと拝んで、見過ごしてしまいそうな人一人通れる小径に入り込むと、タイムスリップして別世界に出る。
 そこが稲荷山憩いの森。落ち葉で埋まった柔らかな道をくねくねと抜けて、白子川を少し歩いて、今度は清水山憩いの森に入る。湿り気を帯び、気を許すと滑りそうな道を少し下ると幻想的な「鳥楽の池」にたどり着く。水の上に落ち葉が乗り、一見淀んでいるように見えるが、澄み切っている。湧き水である証拠だ。森の中を一周してまた白子川に戻り沿道を歩く。よく見ると白子川も澄んでいる。この辺りの湧水を集めて流れていることと生活廃水が流れ出していないためだろうか。関越道を横切る辺りで大泉ジャンクションの工事中のため、若干道に迷ったが、無事びくに運動場にたどり着き、今度はこじんまりした八の釜憩いの森に入り、通り抜けて東映通に出て元の東映撮影所跡に出来たオズ・スタジオシティで休憩した。
 つづいて賑やかな大泉学園駅を歩道橋で渡り、牧野記念庭園に入る。深紅の紅葉が太陽を通してまるでステンドグラスのように美しい。ところがこの紅葉、まるで髭を生やしたように細い糸のようなものをつけているので、ああだこうだと議論してみたが解決がつかず、庭園の人に質問したところ、大王松の枯葉が乗っかったものだとのこと。よく見ると大王松の枯葉、60センチ近くにもなるものがあって、常緑葉が3年ぐらい経つと枯葉になって落ちるとのこと、大王松より低い樹木にあたり嫌わず乗っかっていた。
 見学を終え、東京学芸大学大泉分校の横を通りすぎると石神井公園。森に囲まれた三宝寺池には鴨が小鴨を連れて悠然と泳いでいた。板で作られた遊歩道が整備され、色とりどりの紅葉が池の中に作られているように見える。これは池に四囲の紅葉が映えている現象。禁猟区であるためか生き物がのんびりしている。
 三宝寺池の付け根で解散。ところが細長い石神井池がまだ横たわり、西武池袋線の石神井公園駅まで相当な距離がある。三々五々、途中で食事をとりながら久しぶりで長い距離を歩いた実感を皆さん、味わったようだ。=約11㌔=

Posted by taichiro at 2003年11月22日 15:07