2004年02月01日

第304回ぐるっとパス渋谷・目黒エリア

 2004年1月31日「ぐるっとパス」を使って、国立科学博物館附属自然教育園、東京都庭園美術館、目黒区美術館、東京都写真美術館を巡って歩いた記録。

 1月31日(土)午前9時過ぎ、国立科学博物館附属自然教育園に到着したが、すでに数人の方が集合、中に入り、散策路を歩く。まず目立ったのが「スダジイ」。「スダジイ」があるなら「スダバア」があってもいいよね、などと駄洒落を飛ばしながら歩く。300年、400年と年代を経た樹木も散在し、貫禄がついている。天候に恵まれ、冷たい風も何のその、別天地に入り込んだような気分。ただし、この別天地、烏にとっても大変な天国らしく、我が物顔に飛び回り、我が世の春を謳歌しているようだ。
 定刻10時、集合したのは47人、打合せと体操をした後、お隣の東京都庭園美術館に入る。ここは朝香宮の旧居跡。もう70年経っている洋館だが、びくともしない佇まい。当時集められた美術品や日常の家具、食器など素晴らしいものが飾られていた。庭園も広く、瀟洒な建物と合致して美しい。日頃、ちまちました生活を送っているものには、何ともいえない豊かな気分にさせてくれる。
 つづいて目黒通を通り、目黒駅を越え、目黒川沿いに入って目黒区美術館に到着。ここは本日無料。区内の幼稚園、小学校、中学校の作品が展示されてあった。久し振りに眺める子供達の作品、なかなかのものである。こういうものを見ていると、今、学校が荒れているという実情はどこ吹く風のような気にさせられる。特に中学生の作品はすでに1級のものとさえ感じるほど完成されたもので、その感性は大人以上のものになっている。
 今度は目黒川を越え、複雑に微妙に折れ曲がって起伏のある道を迷い迷い恵比寿ガーデンプレイスに向う。やっとの思いで、東京都写真美術館に到着。美術館前で、自由解散とした後、各自で入場した。ところが、ぐるっとパスでは地下1階にしか入れないといわれて、行ってみると写真には関係のないゲームセンターのような雰囲気。2階に上がっても特別展とのことで別料金。ただし、ロビーには黒柳徹子さんがユニセフ大使として戦乱のアフリカなどの子供との触れ合いの写真が出ていた。悲惨な現状が写真で見ると生々しく、彼女の活躍に尊敬の念を覚えた。
 そのまま帰ろうとしたのだが、3階は見られるよとの情報があり、3階に上がる。ここでは中島健蔵さんが撮った写真と中島さんの足跡を示す写真が飾られ、なかなかのものだった。とくに日中友好の集いでの600人ぐらいの記念写真には目を見張った。一人一人がはっきり見える巻物状の写真。どういう撮影方法か、簡単な説明を受けたが、具体的な技法は理解できなかった。
 ガーデンプレイスで食事をした後、帰宅した。 

Posted by taichiro at 2004年02月01日 23:05