2003年11月29日

見事な対象見せる佃

◎第296回【安藤広重江戸百景(鉄砲洲築地門跡)】
 朝からしとしとと冷たい雨が降っている11月29日(土)午前10時、完全雨具スタイルでJR新橋駅に集合したのは38人。打合せも満足に行わず、今年初め、被験者として試着したタイツが市販されたことを報告し、購入希望者を募ったところ、15人の希望者があった。

 早速、体操もせずに雨の中を歩き始め、中央通を銀座8丁目から5丁目まで歩き、晴海通の雑踏を避け、一つ手前の通りで右折。昭和通から晴海通に入る。外観は古代インド様式といわれる築地本願寺を眺めながら勝鬨橋西で左折、あかつき公園、聖路加国際病院の裏を歩く。ここにも鮮やかなイチョウ並木が続いているが、生憎の雨で傘を差したままではまともに見上げることも出来ない。
 佃大橋の立体交差下をくぐり鉄砲洲稲荷神社で右折。南高橋、中央大橋を渡り、佃公園に入る。高層住宅に囲まれた佃2丁目は旧石川島地区。住吉神社、佃小橋に象徴される佃1丁目は、旧佃島地区。見事なほど対照的な町並みがいつのまにか見慣れたようになるから人間の感覚は恐ろしい。
 もんじゃ焼きで有名な月島西仲通を直進、勝どき1丁目で再び晴海通に出て、黎明橋に平行して架けられたトリトンブリッジの動く歩道で晴海トリトンに到着。建物の中の2階に上がり休憩。
 休憩が終わり1階に下りると、そこでB班、C班が休憩していた。そこから再び合同して歩き始め、春海橋を渡り、日本ユニシス前の大型歩道橋を渡り、豊洲橋を渡り、都立三商前で左折。東京商船大学の横門から地下に入り、JR越中島駅に到着。
 バッジと広重の絵葉書「鉄砲洲築地門跡」をいただいて解散した。=約9.3㌔=

Posted by taichiro at 15:10

2003年11月22日

黄金と深紅の競合い

◎第295回【光が丘公園から石神井公園】
 11月22日(土)午前10時、光が丘公園けやき広場に集合したのは42人。駅からここまでのイチョウ並木、樹齢が100年を超えるといわれるが、実は丸の内にあった都庁前の街路樹とのこと。道理で貫禄があり、黄金色に染まった景観は、天気晴朗の日差しに冴えて思わず歓声を上げてしまった。

 打合せと体操の後、家族連れで賑う光が丘公園を4分の1周、笹目通を歩道橋で横断。土支田八幡までの道程、瀟洒な住宅とキャベツ畑が混在する道が続く。古びて静かな土支田八幡様をちょっと拝んで、見過ごしてしまいそうな人一人通れる小径に入り込むと、タイムスリップして別世界に出る。
 そこが稲荷山憩いの森。落ち葉で埋まった柔らかな道をくねくねと抜けて、白子川を少し歩いて、今度は清水山憩いの森に入る。湿り気を帯び、気を許すと滑りそうな道を少し下ると幻想的な「鳥楽の池」にたどり着く。水の上に落ち葉が乗り、一見淀んでいるように見えるが、澄み切っている。湧き水である証拠だ。森の中を一周してまた白子川に戻り沿道を歩く。よく見ると白子川も澄んでいる。この辺りの湧水を集めて流れていることと生活廃水が流れ出していないためだろうか。関越道を横切る辺りで大泉ジャンクションの工事中のため、若干道に迷ったが、無事びくに運動場にたどり着き、今度はこじんまりした八の釜憩いの森に入り、通り抜けて東映通に出て元の東映撮影所跡に出来たオズ・スタジオシティで休憩した。
 つづいて賑やかな大泉学園駅を歩道橋で渡り、牧野記念庭園に入る。深紅の紅葉が太陽を通してまるでステンドグラスのように美しい。ところがこの紅葉、まるで髭を生やしたように細い糸のようなものをつけているので、ああだこうだと議論してみたが解決がつかず、庭園の人に質問したところ、大王松の枯葉が乗っかったものだとのこと。よく見ると大王松の枯葉、60センチ近くにもなるものがあって、常緑葉が3年ぐらい経つと枯葉になって落ちるとのこと、大王松より低い樹木にあたり嫌わず乗っかっていた。
 見学を終え、東京学芸大学大泉分校の横を通りすぎると石神井公園。森に囲まれた三宝寺池には鴨が小鴨を連れて悠然と泳いでいた。板で作られた遊歩道が整備され、色とりどりの紅葉が池の中に作られているように見える。これは池に四囲の紅葉が映えている現象。禁猟区であるためか生き物がのんびりしている。
 三宝寺池の付け根で解散。ところが細長い石神井池がまだ横たわり、西武池袋線の石神井公園駅まで相当な距離がある。三々五々、途中で食事をとりながら久しぶりで長い距離を歩いた実感を皆さん、味わったようだ。=約11㌔=

Posted by taichiro at 15:07

2003年11月15日

川の流れと紅葉堪能

◎第294回【五日市の古寺めぐり】第213回で実施
 11月15日(土)午前10時13分、武蔵五日市駅に大半のものが到着したが、すでに着いていたメンバーと合わせて総員36人(健康センター応援者2人を含む)、駅前で打合せを終わり体操をしている最中、目の前のバスが上養沢行と分かって、急遽乗り込むことにした。

 当初は、歩いて落合橋まで行き、帰りをバスにする予定を逆にしたもの。満員バスで十里木まで行き、ぞろぞろと下車。落合橋を渡り右に曲がると、いよいよウォーキング。ところがすぐに「こんにゃく一穂」の店が見つかり、みんなでたかる。いきなり大勢に押しかけられたお店、てんやわんやの忙しさ。試食の刺身こんにゃくが出てきた頃は大部分が先行。ゆっくり買い物をしていたものだけが、御馳走に預かった。
 淡い紅葉に彩られた秋川渓谷を上から眺め「ひめつるそば」の紅い葉とピンクの花を見ながらゆったりと歩いたが、瞬く間に檜原街道に到着。先行隊は戸倉キャンプ場に入った。はじめは有料だとのことだったが15分ぐらいならどうぞということで、河原まで降りて秋川の流れと紅葉を堪能して沢戸橋に出た。
 後発隊は戸倉キャンプ場を省略してすでに到着。一緒になって黒茶屋から河原に降りて弁当を開く。天気がよくて快い日和のためか、他のグループもバーベキューをしたり、弁当を食べていたり、結構賑やかな感じ。
 沢戸橋を再び渡り、渡った脇を降りると人だけが通れる小さな橋が二つ。つまり秋川の四辻になっている風情でやっと対岸に出て遊歩道を歩く。岩盤を利用した道になっていて、ところどころに板橋があり、人一人通れるようなか細い通り、岩場が頭の上まで張り出しているところもあって、4、5人の方が、引き返したようだ。一寸したスリルはあったが、すぐに歩きやすい道になって秋川渓谷の清らかな流れを眺めながら快適な歩行になった。
 佳月橋、小和田橋の横を通り、しばらく車道を歩き、小和田グランドに入る。この辺になると秋川はすっかり姿を変え、川幅も広くなり、渓谷の味はすっかりなくなっていた。秋川橋を渡り、立体交差になっている下の道を通り、右折して坂道を上りきると、目の前がゴールの五日市駅。
 不思議な近さを感じたが、ここで解散。三々五々、帰途についた。=約12㌔=

Posted by taichiro at 15:03

2003年11月08日

息づく伊能忠敬の影

◎第293回【佐原江戸まちハイキング】
(JR駅からハイキングNo.07013)=約10㌔=
 11月8日(土)午前10時過ぎ、JR快速エアポート成田の最後列に乗車した我がメンバーは25人は、列車を改造したような香取駅前で受付を団体で済ました。仮設トイレも出来て普段は駅員も居ないであろう駅前は時ならぬウォーカーの群れで大賑わい。

 奥能登一泊旅行の呼びかけなどの打合せ後、体操して薄曇の空の下、早速出発。係りの人から山道に誘導され神道山古墳へ登る。小高い丘の上から利根川が望め、広々とゆったりした景色をチラッと眺め、湿って滑りそうな坂を下る。香取という交差点の角に香取という表札の家、当り前のような不思議な感覚。うっそうとした大木や祠や石塔が道端に続き、現代からい  つのまにか自分が消えて江戸時代に戻っていた。
香取神宮へ奥から入ったようで、菊人形や七五三の可愛い姿が溢れていた。表参道のお店を冷やかしながら進み、地図を頼りに広い車道を行く。案内の人からわき道に導かれ、子供の頃遊んだような田んぼと雑木林の境目をひたすら歩く。広い車道に戻り鳥居をくぐり左折。石段を登ると観福寺。本堂では般若心経が唱えられていた。その奥にウォーカーの鑑、伊能忠敬の墓があり、しばし見とれる。熱いお茶の接待を受け、休憩。
 お腹もすいてきたのでまた歩き始める。広い小学校の横を過ぎ、蔵か工場のような建物の手前を右へ曲がると急に目前に掘割があり、江戸の街が拡がった。早速、伊能忠敬記念館を見学。キョロキョロすると対岸に伊能忠敬旧宅が見えたので橋を渡ったが、ただいま閉鎖中。通りすがった船頭姿のお姐さんがこの間の竜巻で壊れたと教えてくれた。忠敬橋を過ぎ、松たか子の映画のセットに使われたという正上穀蔵を見学し、ぐるりと回って水郷佐原山車会館も見学。山車の巨大さに驚く。八坂神社を抜けてバス通りに出て昼食。
 忠敬茶屋で絵葉書をもらい、三菱館をのぞき、休憩所になっている「きめら」駐車場で焼き餅と焼き芋をぱくつく。またバス通りに出て東薫酒造で美味しい甘酒を試飲し、法界寺を右折、忠敬像を見物して一路佐原駅へ。駅のちょっと手前で案内の人に誘導され、「まゆ」ショッピングセンター駐車場へ。ここがゴールで、佐原名産のサツマイモ2本が景品。抽選でお菓子などを戴き、至れり尽せりの地元の歓待に感激して解散。佐原駅から各々帰京した。

Posted by taichiro at 14:53

2003年11月01日

武蔵野が残る恒春園

◎第292回【神田川遊歩道と蘆花恒春園】
  11月1日(土)午前10時、京王線下高井戸駅北口から北へ5分ほど歩いたひまわり公園に集合したのは44人(健康センター応援者を含む)。打合せと体操をした後、永福橋から神田川遊歩道を歩く。

 ほとんどがレンガ道となっているが、近所の人の使い込みが激しいせいか、意外に歩きやすく、歩く人、走る人、犬の散歩など、それに自転車がよく通る。塚山公園で休憩。ここは古墳の跡らしい。
 やがて100㍍近くもありそうな背の高い杉並清掃工場の煙突がだんだん近づき目の前に見えるようになるとそこが高井戸駅。ここで神田川を離れ、中の橋交差点まで環八通をしばらく歩き、右折して高速道下を通る。
 今度は玉川上水脇をしばらく歩き、岩崎橋で左折。岩崎通信機工場横の松葉通から寺町通に入る。玄照寺、幸竜寺など一体幾つぐらい寺があるのだろうか。関東大震災後、都心から移ってきた寺町とのこと。
 烏山区民センターでトイレ休憩。千歳烏山駅の目の前にあるため、人通りがさかんでずいぶん賑やかだ。踏切を渡って一路、蘆花恒春園に向かう。
 ここは「不如帰」で有名な徳富蘆花の旧宅。当時のまま保存され、武蔵野の面影が残り、当時の生活が偲ばれる。この他、開放公園、児童公園、花の丘などが回りに広がり、ゆったりした気分になれる。ここで、三々五々、お弁当を開く。午後1時近く、環八口に再集合。
 環八を歩道橋で渡り、赤堤通に出た後、左に大宅壮一文庫を眺め、右に広大な松沢病院を眺め、ゴールの八幡山駅に到着、解散した。予定では約11㌔の道のりだったが、実際には2万歩近く歩いていた。

Posted by taichiro at 14:49