2009年11月28日

◎第596回[帝都東京タイムスリップウォーク]

◎第596回[帝都東京タイムスリップウォーク]
11月28日(土)午前10時=約12㌔=
神田駅受付集合→常盤橋→三菱一号館→東京国立近代美術館工芸館(休憩)→常燈明台→ニコライ堂→万世橋駅跡→神田駅西口商店街解散

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天に向かって増殖していく造形は、文明の創造や再生を暗示している。

◎第596回[都電を歩こう22(40系統)][帝都東京タイムスリップウォーク](JR駅からハイキングNo.01915)
11月28日9時半、神田駅南口を出て受付を探す。びゅうプラザ前で受付。地図を貰い、駅前を避けてコース通りに歩き、鎌倉橋に集合として出発する。
12月19日の京王土休券の申込など打合せをして、体操は省略、鎌倉橋交差点に戻ってコース通りに行くグループ、浜松町へ向かうグループ、北の丸公園へ直行するグループとそれぞれ歩き始める。
竜閑橋を過ぎJRをくぐり、常盤橋から路上住宅先の黄色いイチョウを覗き、一石橋を渡り、呉服橋を右折。永代通りのガードをくぐり左折、東京駅丸の内側を回り南口信号を渡る。中央郵便局が改築中のため道路が塀で塞がれ、曲る道が解らず、TOKIAの前に出た。目の前は東京国際フォーラム。ふっと右側を見ると、彼方に皇居前広場が見えた。そして高層ビルの谷間の植え込みの向うに、赤レンガの古風な建造物があった。これが「三菱一号館」だろう。入口のそばで説明してくれる人がいて、中に入れるとのこと。古めかしい石段で中に入ると右手の部屋には木製の小ぶりの窓口が並んでいた。左手は展示なのかお店なのか棚が迷路のように並ぶ部屋。駒場の前田公爵邸の雰囲気そっくりだった。中庭は高層ビルの反射で光が満ちる緑一杯の庭園で、屋外美術館にもなっているそうだ。たくさんの人達がそぞろ歩き、ビルの隙間は洒落たヨーロッパの街角の感じだった。
しっとりしたケヤキ並木の丸の内仲通を歩き、東京駅正面、日本工業倶楽部屋上の工夫と織女の像を仰ぎ、永代通で右折、工事中のみずほ銀行を曲り丸の内線の上を北上。左手に朱色の筒たちが磁石でくっつけられたような巨大な物体があったが、アレクサンダー・リーバーマンの「イリアッド・ジャパン」という作品で大地から生えた柱を軸に天に向かって増殖していく造形とのこと。
鎌倉橋で左折し、高速道路に沿って神田橋、錦橋、一ツ橋、如水会館、共立女子大と進み宝橋を渡る。と、巨大なガラス張りの千代田区役所の脇に出た。右手に九段会館、左にお壕が見える。目白通りを渡って清水門から北の丸公園に入る。
石垣が清水濠の水面に映り、ビル群と紅葉とで絵になる景色だ。清水門をくぐり、鍵の手に曲り、幅の広い石組みの段々を登り、吉田茂像を見上げ、北の丸公園の赤、黄、茶、緑、白と秋の光に輝く紅葉の中を歩く。
東京国立近代美術館工芸館の庭に凸面鏡の集合体が立っていて、トンボの眼に周りの景色が映っているようで面白かった。休憩もせず代官町通を進み、高速道路が地下に潜るのを見て千鳥ヶ淵公園に入る。
若い集団がしゃべりながらぞろぞろ繋がってダラダラ歩いているのにイライラして、千鳥ヶ淵に気を向ける。水面すれすれまで紅葉が下りていてこれまた一幅の絵になっていた。植え込みもしっかり根付き、桜の古木と馴染んでいた。
靖国通りへ右折し常燈明台を見て、九段坂を下り、昭和館、俎橋、神田古書街を通り、ニコライ堂、万世橋駅跡は省略して、須田町から神田駅へ直行。ゴールの西口商店街で絵葉書とバッチを貰って解散した。

◎番外 [荘村清志ギター・リサイタル]
11月27日(金)午後6時半、ティアラこうとう入口に21人が集合し、7時から荘村清志さんのソロリサイタルを鑑賞。ギターなのにチェンバロのような音色を不思議な感覚で聞いた。大ホールで、マイクは使わず、見事な指の動きと優しい音に堪能した。
スペイン北部の曲に続き、聞き覚えのある早春賦、虹の彼方に、禁じられた遊び、と、2時間の生演奏を満喫した。

Posted by taichiro at 2009年11月28日 18:33