2002年08月03日

四百年生きる椎の木

◎第230回【夕涼み高輪から大崎ゲートシティー】
 =約8㌔=
8月3日(土)午後5時、白金高輪駅の上にある高輪コミュニティーぷらざ広場に集合したのは36人。今年初の夕涼みウォークということで、夕方集合としたのだが、日が落ち始めると流石に涼しくジーッとしていれば汗は出ない。

打合せと簡単なストレッチ体操のあと、早速出発したが、いきなり急な階段を上り、出だしから息切れ。それでも上がりきったところに鎮座している細川邸のシイを見て感慨にふける。400年以上は生きているこのシイの木。忠臣蔵で有名な大石良雄切腹の場面も見ている。そういう生き物と対面している自分達がいかにも矮小に見える。すぐそばにある大石良雄外16人忠烈の碑の佇まいはひっそりと夏草に覆われ、人気もない。くねくねと曲がりくねりながら細道を徘徊して泉岳寺に出るがここは人出が多く、忠烈の碑と対称的だった。
大正時代に建立されたという高輪消防署の望楼。今でも現役だが、当時は東京湾まで見渡せたそうだが、今では高層ビルに囲まれてしまい、ほとんど見えないそうだ。そんな望楼を眺めながら細い路地に入り、東禅寺を通り、高輪公園で休憩するはずであったが、快調に歩いたせいか、まだ30分少々。休憩を省略して先を急ぐ。
ここだけどうして残ったのか、戦前からあったような木造のあばら家が続いていたが、まだ人が住んでいるようだ。マンション住まいの多い中、こういうところに住んでいる人たちが羨ましく裕福に見えるから不思議だ。階段を上がりきるといきなり超近代的な高輪プリンスホテルが見渡せ、対照の妙を感じさせる。
このあと御殿山ガーデンまではほとんど直線的な道筋だが、この道筋にはいわゆるお屋敷跡らしきものが続いている。何となく大企業らしき会社の保養所や別邸になっていて、もう広壮な屋敷は個人では持てない時代になっているようだ。御殿山ガーデンで休憩。ここもどちらかの庭園跡らしく、なかなか立派なのだが、トイレなどが少なく、利用者に対する配慮が少し欠けているようだ。
ここから解散場所のゲートシティー大崎居木橋公園まで10分ほどで到着。皆さん、これでは物足らないようだったので、目黒川遊歩道を通り五反田まで急遽延長。2キロほど距離を伸ばして五反田駅前で解散した。

Posted by taichiro at 2002年08月03日 19:25