2月14日(土)午前9時30分の開館を待って大半の会員が科学技術館に入場。実際に触ったり、動かしたり出来る展示物にだんだん興に乗り、子供になった気分。ことにパソコンを使った遊びには熱中。「いないいないばあ」では、「ばあ」ならぬ「じい」まで本気になって写真を写したりして時間の経つのを忘れてしまった。
定刻午前10時、入口前に集合したのは、48人。打合せと体操をした後、東京国立近代美術館工芸館に向う。近衛師団司令部庁舎が展示場に改装された赤煉瓦造りの重厚な建物。
中にある工芸品よりも建物のほうに興味があった。
続いて東京国立近代美術館に入るが、ここの絵画、彫刻などは数が多く、一見の価値があった。ことに禁断のりんごを齧ってうち萎れているのか、それとも喜び震えているのか、微妙な裸婦像に見入ってしまった。
今度は北桔梗門から皇居東御苑に入って散策。天気に恵まれ、春の陽気。梅が膨らみ、松の緑も活き活きとしはじめ、うららかな気分。
大手門から出て永代通りを歩き中央通で右折。その角にあった東急百貨店が様変わり、巨大なメリルリンチビルに変貌。外資系の圧力の象徴のような風景だった。
鍛冶橋通に面した東京国立近代美術館フィルムセンターで古きよき時代のスチール写真を拝見。上原謙にも新人時代があったことを知り、わが身の老いを感じる。
今度は東京フォーラムに移った相田みつを美術館を見学。普通の人、普通のことを愛した相田みつをさんの作品が超現代的な建物の中で豪華にきらびやかに飾られ展示されているが、どこかちぐはぐさを感じ、作品の素朴さと矛盾を感じながら、空腹に耐え兼ねて外に出て食事をした。
5週にわたって実施したぐるっとパス巡り、GNPの皆さん、大半が25館以上制覇、例会に休んだ方も他の日に巡り無駄にした人はほとんどなかったようだ。
なお、当日は新宿の明治安田生命ホールで生活習慣病予防の最前線をテーマに独立行政法人国立健康・栄養研究所の第5回一般公開セミナーが開催され、若干遅れて駆けつけたが、満員の盛況で入場できず、涙を呑んで引揚げた。