2004年01月13日

番外能登金沢一泊ウォ-キング

2004年1月12日、13日、輪島と金沢市内をウォーキングした記録。

能登金沢一泊ウォ-キング
 1月12日午前10時羽田空港を飛び立ち、能登空港に到着。直ちにツアーバスに乗り、奥能登に向ったのは参加者41人中GNP13人。快晴に恵まれ、風は冷たかったが、裏日本に来た雰囲気はなかった。
 恋路海岸のロマンスを車中で聞き、見附島で休憩。まるで軍艦のような島。続いて禄剛埼で下車。200度以上に開ける水平線がくっきりと眺められ、地球の丸さが実感できた。
 今度は西海岸に出て白米の千枚田を見学。日本人の勤勉さを垣間見る。輪島のホテル高州園に到着。荷解きの暇もなくウォーキング開始。地図を頼りに高台の一本松公園を目指す。途中、とんびにお目にかかり、図体の大きさに比べ可憐な鳴き声が印象的。道の遠回りを惜しんで途中の崖のぼり。お転婆の好きな一行、誰一人拒絶せず登りきる。見晴らしが良く雄大な公園だが、人が居ない。
 今度は下り。下りきって市街地に出ると町並みがクラシック。しかし建物は新しい。瓦屋根がまぶしく和風建築の美しさが強調されている。
 海岸に出て日本海を眺めながらホテルに向い、夕食。ホテルの料理は一流。こんなに安いツアー料金なのにと心配するほどサービスがいい。温泉も広く気持ちよく温まった。
 2日目は前日に比べ天候は一転、霙交じりの雨、雪、それに雹まで降っている中を朝市に出かける。天候の悪さに日頃のお店の4分の1ぐらいしか出ていないとのこと。もう冷かす気にもならず、早々とバスに戻った人も多かった。
 こういう天候の中で荒々しい日本海の白波が素晴らしい。なぎさドライブウエイとなっている海岸は、遠浅で岩場があるせいか、遠く先のほうから逆巻くように白波が押し寄せ、その泡が波の花を咲かせ、飛び散っている姿はぬくぬくとしたバスの中からは楽しいものだが、実生活の中ではうんざりした光景に過ぎない。
 金沢駅西口で下車。近江町市場に向う。途中吹き飛ばされそうな風に遭うが、どうもビル風のようだ。昼食に回転寿司や海鮮どんぶりをいただくが、品種の多さや新鮮さ、それに引き締まった味の美味しさに舌鼓を打つ。
 いよいよ市内ウォーキング。武家屋敷がそのまま温存され、風情のある佇まいを味わいながら歩く。雪釣りの松が絵に描いたように美しく庭を飾っている。堀割の水が勢いよく流れ、瓦屋根を頂いた土塀は藁筵で保護されている。日常の作業がそのまま観光資源になっているのだから都会人の非日常を反省させられる。ところが一本通りを違えるとそこは香林坊。銀座と見紛うほどの瀟洒な商店街。
 犀川大橋を渡って寺町に入り、しっとりとした西茶屋通を歩き、妙立寺に到着。外観は2階建てだが内部は4階7層建ての複雑な構造。隠し階段や落とし穴に興味津々。今でも作りたい構造でカラクリというか工夫の素晴らしさに感嘆した。一名、忍者寺といわれているが忍者には関係なく金沢城の出城の役目を果たしていたとのこと。
 犀川大橋に戻り郷土の文人室生犀星にちなんだ「犀星のみち」を歩いて桜橋を渡り、兼六園に向かう。兼六園には時間の関係で入らず、外観だけ眺めて金沢城公園に石川門から入る。広大な城内は地図を見ていても自分がどこにいるかよく分からない。とにかく駅の方向らしき方角に歩き、黒門にたどり着いたが、門が締まって出られない。これから戻ると4時半までに駅に戻れそうにはない。大手掘に嵌る危険性を伴いながら、ままよと竹柵を皆で越える。
 快活極まる行動で、その後は遮二無二歩き通して駅で待つツアーバスにやっと定刻到着した。定刻発車したバスは、途中、買い物をするはずだったが、天候不順で飛行機が飛ぶかどうか分からない。そのうち、前便に搭乗できることが判明し、買い物を省略して小松空港に直行。慌しく航空券を頂き、直ちに搭乗。搭乗と同時に出発。何と羽田には予定の時間より、2時間も早く到着。
 参加者の面々、帰宅を早くしても、いろいろと計画が狂ってしまうようで、空腹を満たすため、空港のレストランでわいわい言いながら反省会を実施。帰宅時間は定刻になった。

Posted by taichiro at 2004年01月13日 17:47