2003年09月20日

単純な事件から戦争

◎第286回【川と緑と歴史の舞台鶴見を歩く】
 9月20日(土)午前10時、JR鶴見駅に集合したのは、41人。ところが今回の受付は、スタート地点でなく、途中の白幡公園とのこと。コースの半分以上先ということで、恒例の体操や打合せは、受付場所でということで、どんどんスタートしてもらうことにした。

 京急線のガードを抜け、鶴見川沿いにある潮鶴橋水際緑道を少し歩き、今度はJR鶴見線を越えると通りの左右は魚屋さんばかり。それにしてはお客さんがあまり居ないようだが、ここは生麦魚河岸通りとのこと。多分一見の客を相手にせず、常得意のすし屋とか料理屋など専門の業者を相手にしているようだ。
 この通りは旧東海道筋で、途中に有名な生麦事件発生現場があり、そこに案内板があった。
 島津藩の殿様の行列を横切ったイギリス人を藩士が殺傷した事件とのこと。これが薩英戦争の原因らしいが、今でも戦争の原因は意外に単純なことから起こっている。生麦事件の碑も遠回りして眺め、国道15号線を横切り、京急線の踏切と東海道線の歩道橋を越えたが、ほとんど並行した路線、一緒に歩道橋にしてしまえばいいのに、などと事情も知らないで考えてしまう。
 ここからの道は歩道がほとんどないのに自動車の通りが激しく歩きにくく、排気ガスが気になる。やっとの思いで白幡公園に到着。受付をしたが、せっかく団体登録をして、一括用意していたバッジや手帳を手違いでほとんどのメンバーが個別に受け取ってしまった。
 ここで簡単な打合せをしたが、とうとう体操はしなかった。
 続いて坂道を少し上り、東寺尾ふれあいの樹林に入る頃、雨が降り始め、雨具の用意をする。土道を下り入江川せせらぎ緑道を歩き、住宅街に入るが起伏が激しく、上ったり下ったりしながら国道1号線を横切り、小さな道を迷いながら歩いているといきなり総持寺の裏門に出くわし、中に入ると一面墓地に囲まれてしまう。
 石原裕次郎のお墓もあるということで、わざわざおまいりに行った仲間も居る。広大な敷地を持つ総持寺は曹洞宗の大本山。鶴見大学も鶴見女子中高校もその学校とのこと。伽藍や本堂の立派なこと、驚くばかりである。
 正門を出るとすぐに鶴見駅前の繁華街。食事どころを探しながらゴールのJR鶴見駅に到着。解散した。=約12㌔=。

Posted by taichiro at 2003年09月20日 14:18
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