2003年09月07日

盛秋の気配を満喫し

◎第284回A【志賀高原と上高地を歩く】
9月6日(土)午前6時30分、眠い目をこすりながら丸の内鍛冶橋駐車場に20人全員集合、乗車手続を済ませ、バスに乗車したが、定刻6時45分になっても遅刻した同乗者が居たため、出発が30分近く遅れた。途中の首都高の渋滞に遭ったが、関越道は順調。藤岡から上信越道に入り、更埴で右折、須坂長野東インターチェンジで高速を降り、志賀高原蓮池に到着したのは11時半。蓮池のレストランで昼食にした。自然保護センターでコース図を求めたところ、当初予定していた「自然探勝コース」は一部不通個所があり、完歩出来ないため、予定を変更。

 蓮池を半周してリフトコースを2本分登り、上の小池を眺めながら国道292号線をしばらく歩き、信州大学教育園に到着。資料館に入る。資料館には、志賀高原の自然について解説があり、哺乳類や鳥類の剥製がまるで生きているように展示してあり、しらかんば(白樺)は高度1600㍍まで、それより高くなると「あかかんば」になることを知った。
 そこから高山植物を見ながらロックガーデンを下り、今度は長池を眺めて上の広場まで登る。一寸した登山気分を味わいながら奥深い木場湿原に到着。今度は東陽町だよ! などと駄洒落を飛ばしながらまが玉の丘に向かう三叉路まで来たが、時間が不足しそうなので帰路につき、再び上の広場に戻る。ここからは下りばかり、途中、コスモスの花盛りに出会い、志賀高原はすっかり秋。盛秋という語があれば、正にピッタリ。
 午後3時近く蓮池に戻り、しばらく休憩した後、バスで宿泊地の北志賀に向かう。途中には点々と林檎園が見られ、真っ赤に熟したりんごがまるで花が咲いたように目を楽しませてくれた。4時半近くホテル竜王に到着。
 二日目は、ホテルを午前7時30分出発。須坂中野東インターチェンジから高速道に乗り、今度は長野道で安曇野まで行く。ここで高速道を降り、上高地に向かう。途中、21のトンネルがあり、梓川を縫うようにバスは上る。
 大正池に10時35分到着。ここで下車して「梓川回遊コース」に挑むことにする。快晴に恵まれ、雲ひとつない上高地。梓川の清流は塵一つなく透明に静かに流れている。林間コースを辿り田代池から田代橋につく。
 ここから見える焼岳。この焼岳の噴火で流れた溶岩で梓川がせき止められ出来上がった池が大正池とのこと。河童橋に向かう道すがら、空いているベンチとテーブルを見つけ、ここで弁当を開く。
 穂高連峰が正面に見え、その前面に梓川が流れる絶景。そよ風は涼しくオゾンがいっぱい。約30分の休憩の後、雑踏の河童橋には目もくれず小梨平キャンプ場を通り抜け、明神橋に向かう。なだらかな上り坂だが、大また歩きのウォーキングができる。
 明神池にたどり着いたが、池に入るには有料。時間もあまりないため、中に入るのは止めて今度は右岸を歩く。こちらは起伏が激しいため、数多くの板道が作られている。人の流れはこちらの方が圧倒的に多いようで速歩が難しい。途中、水辺で清流に手を入れてみたが、雪解け水のせいか1分も我慢できないほど冷たい。
 やっと河童橋に出て牛乳やソフトクリームで喉を冷やし休憩。2時5分、バスに乗り込み、帰京の途についた。
 2日間の総歩数約3万歩。よく歩いたような、案外歩いていないような気分だが、楽しい2日間であった。

Posted by taichiro at 2003年09月07日 13:19