2003年08月02日

新京市のセット見る

◎第280回【夕涼み佃・月島・晴海】=約8㌔=
 (下見担当 柴田伊 小川 長沢 一ノ瀬)
 8月2日(土)午後5時、深川公園に集合したのは、44人。梅雨明けのこの日、空は久しぶりに快晴。打合せと体操をした後、スタート。

 門前仲町の雑踏を過ぎて石島橋から黒船橋までの緑道、人っ子一人居ない。清澄通りの右側を通り、相生橋で中の島公園に入り、橋を潜り抜け、今度は左側を歩く。
 橋を越えてから左に曲がり海水館跡の碑にたどり着く。島崎藤村をはじめ明治の文人が利用したという海水館。その面影はもう何もないが、堤防の空き地には近所の人が様々な花を咲かせ、当時の文人を偲んでいる風情。朝潮大橋の橋桁をくぐり月島児童公園までの道、狭い路地が交錯して長屋が続く。それぞれ改造したり、増築したりしているが、戦災に遭わなかったせいか、昔の佇まいが残ったままだった。
 ここで左折して朝潮橋を渡り、晴海地区に入るが、急に建物が立派になる。ことに月島第三小学校の素晴らしいこと、まるでお城のような校舎で普通に見るとこれが小学校だとは全然見えない。
 晴海通りを渡り、春海橋公園に入る。500メートルぐらいの緑道だが、樹木が生い茂り、おが屑が土に戻ったようなふかふかした歩きやすい道になっている。この公園を抜けると晴海埠頭。倉庫街が続くが何となく寂れている。それに可動式防潮堤が珍しく、原理がどうなっているのか、実際に動いたことがあるのか、そんなことを気にしながら歩いていると、またたくまに晴海客船ターミナルに到着。中に入ってトイレ小休止。
 10分ほど休憩して外に出るとB班がすでに晴海埠頭公園に到着しており、一緒になって朝潮富士見展望台に上る。この展望台、土台はお台場の石で造られたとのこと。重厚な切石は100年たってもびくともしないことがよく分かる。
 通行禁止になっている舗道を我が物顔に歩いて、車止めを潜り抜けると、真新しいほっとプラザはるみの施設が、ごみ処理のための馬鹿でかい煙突を背景に建っている。先回りをしていたC班に出会い、中に入り屋上庭園で休憩。まだ出来たばかりで、庭園としての様にはなっていないが、プールがあり、レストランがあり、ジムがあり、至れり尽せりの施設だ。
 ここから今年4月完成した人道橋、朝潮小橋を渡り、対岸の勝どきに出た。ここには広大な空き地があり、これを利用したテレビ局のセットが建造されていた。裏から見ると単なる骨組みだけだが、それが表から見ると旧満州の新京市に化けているようだ。大道具係りの傑作なのだろうか。
 新島橋を渡り、晴海通りの勝鬨橋手前、月島第2児童公園に到着して簡単な整理体操をした後、本年度夕涼みウォーク第2弾が無事終了した。

Posted by taichiro at 2003年08月02日 11:11
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